マレーシア航空 MH370 の謎

10年前の2014年3月8日の未明、マレーシアの首都のクアラルンプールを離陸し、227人の乗客と12人のクルーを乗せ北京へ向かっていた夜行便のボーイング777-200ERの大型旅客機が出発約38分後に行方不明になりました。機体番号は9M-MRO、2002年5月14日に初飛行、同月の5月31日に新造機としてマレーシア航空が受領しており、新しくはないが決して古い機体でもない状態でした。

私は幼稚園・小学生の頃に、マレーシアの首都のクアラルンプールに住んでいました。私が住んでいた80~90年代当時、マレーシアと言えば治安が悪く、人身売買が盛んで、人さらいがいるから気を付ける様にとよく言われました。特に外国人の子供がよく狙われ、高値で取引されると言われてました。また歴史を見ても、マレーシア沖のマラッカ海峡は海賊がよく出没する場所、2000年代でもこの地域で海賊が摘発されています。2000年代に旅行で訪れた際も、ショッピングモールで声をかけられた人に詐欺師のアジトへ連れていかれお金を巻き上げられそうになり、相変わらず治安が悪い印象を受けました。マレーシア航空は、マレーシアにいた頃に、非常によく乗った航空会社です。陰謀説まで出回っているこの謎は、決して他人事ではない事件、非常に気になります。

この事件を聞いた当初、私は人身売買を想像しました。マレーシアではよくある事であり、航空機ごと乗っ取り、依頼主の元へ飛び去ったのではないかと。当時は、アフガニスタンは混乱の時代、大型機が向かったとしても、各国に気づかれずに着陸できたと思います。アフガニスタンだけでなく、北朝鮮の可能性もありますが、どちらも、決定的な動機が考えられませんでした。まぁ、北朝鮮だと1969年の大韓航空のハイジャック事件や日本航空351便の実績がありますが。

ちなみに当該機であるB777-200ERは、ベースとなるB777の航続距離を延長させたモデル。機種名の末尾に付くERは、「Extended Range」=飛距離の延長という意味の略です。燃料タンクを大型化する事で、ERなしモデルと比べ航続距離が5000キロほど増え、最大14,316 kmという距離を無給油で飛ぶ事が出来ます。ちなみに、北京までは4413キロ、平壌までは4725キロ、アフガニスタンのカブールまでは4878キロと、燃料が満載でなくても、飛べてしまう範囲内です。マレーシアは産油国である事も考えると、最低でも往復分は燃料を積んでいたのではないかと推測します。この事を考えると、アフリカ大陸も無給油でたどり着ける範囲内と考えます。着陸する目的地も、広く障害物が無ければ着陸できますので、空港である必要はなく、無限大に可能性が考えられます。

さて、この話題を書こうと思ったきっかけは、最近掲載されたフランスでこの真相を追っている方の話のニュース記事を読んだからです。記事によると、ベトナムの管制データによると、南シナ海では墜落してはいないという点。そして、旬ではないのに4.5トンもの大量のマンゴスチンが貨物として積載されており、さらにこれがX線検査されていなかったという事実。記事では、この貨物はマンゴスチンではないものが入っていた可能性が高く、これが失踪のきっかけになったのではないかとしめられています。ますます深まる謎。

さらに気になったので、GoogleでMH370と検索してみると、○○から米国に亡命された方の説明する陰謀説の記事がほぼトップに表示されました。そして、その上のWikipediaの記事を見ると、無事に着陸した事を連想させる事実「通信衛星が最後に受信した時刻が、離陸の7時間半後の8日午前8時11分であることが明らかに」と書かれており、「同機が向かった先はカザフスタンとトルクメニスタンの国境からタイ北部にかけての地域」であったと書かれています。地図上でこれを確認すると、ある地域が目に入りました。○○北西部、○○が事実上支配し、地元民の出入りを厳しく管理、制限し、外国人が立ち入ることができないエリアです。

新型コロナの起源は揉み消されてしまいましたが、このMH370も同様に消されてしまった事件なのでしょうか。仮に陰謀説が真実だったとして、運悪く捕虜となってしまった無関係の乗客・乗員の方々の無事と早期の開放を願いますが、陰謀説の話から推測すると、他の乗客たちも目撃者として処分されてしまった可能性が非常に高いですね。いつか、この事件の真相が開示される事、そしてこの様な恐ろしい事件が再び起きない事を願います。○○もですが、やはりマレーシアは恐ろしい。。。