Raspberry Pi

Raspberry Pi 5

ついに日本でもラズベリーパイの最新版「Raspberry Pi 5」が販売開始されました!

世界的なチップ不足の影響に加え、日本独自規格の技適検査をパスしないと販売できない影響で、日本だけ販売されていない状況でした。そういえば、コロナ後下落傾向にあったフラッシュメモリーの価格が、今年に入って上昇に転じている様です。

ラズベリーパイは、名刺サイズの極小コンピューターで、Linuxを稼働させる事ができます。シングルボード・コンピューターと呼ばれるジャンルの機器で、小型で非常に省電力です。初代のラズベリーパイはスペックは低いながらも、1台25ドルという安価な価格設定で、子供や教育機関を含めた幅広いユーザー層に使ってもらう事をターゲットとしていました。モニターがない家庭でも利用できるよう、コンポジット端子が付いていたのは、当時は画期的でしたね。ラズベリーパイ3からは、WifiやBluetoothが搭載され、ネットへの接続が容易になったほか、前世代の4からは最大メモリーが8GBに増強されるなど、スペックも時代ごとに大幅なアップデートが行われています。今回発売のラズベリーパイ5は、CPUなどが最新版に置き換わり、ラズベリーパイ4の約3倍程度の処理能力と謳われています。8GBモデルであれば、安価なPCよりもずっと高性能かもしれません。ちなみに、最近はあまり聞かなくなってしまいましたが、Windows for IoTであれば、ラズベリーパイでも動作が可能です。

店主も初代から使用しており、ピーターズではフルカラーの電光掲示板をラズベリーパイで作成してカレー画像を表示したり、店内で放送していたネットラジオの出力にラズベリーパイを使用しておりました。モニターは接続せず、WifiまたはLANケーブルで繋げて、SSHで操作していました。現在はというと、Compute Module 4という更に小さいモデルを複数台使用し、前回ご紹介したKubernetesクラスターを構築しています。産業用モジュールとも呼ばれるこのCompute Moduleも、バージョン5が出る予定との事で楽しみです。