旅行カフェ「ピーターズ」では、主に淡路島カレーを提供していました。営業当時のメニューである淡路島カレーの特徴を掲載させて頂きます。
淡路島カレーとは
梨と同程度の甘さと言われる淡路島産のプレミアム玉ねぎを使用し、1食あたり玉ねぎ1個分が溶け込んだカレーです。(※溶けてしまっているため、食べる際は見る事が出来ませんが、皿洗いの際などにルーを洗い流すと、ブツブツと極小の玉ねぎ残骸を見る事ができます。)
公表しているスパイス「ターメリック、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、カルダモン、ガラムマサラ、シナモン、ローリエ、ナツメグ、グローブ」に加え、隠し味も含めた16種類以上のスパイスを絶妙な順番で配合し、食べている間に、甘さ→コク→辛さと3段階で徐々に味が変化するのが特徴です。
淡路島カレーのバリエーション
いわゆるカレーライスとなる「プレーンカレー」をベースとして、2種類のトッピングの組み合わせの計4種が当初からの標準メニューでした。店舗独自のトッピングとして、ソーセージやカツ、唐揚げなどを追加し、複数のバリエーションがありました。
メニュー数が少ないという声がよく聞かれたため、標準のルーにバターやトマト等の要素を加えたバターチキンカレーと、海鮮のコクが効いた全く新しいルーのシーフードカレーも登場しました。
自慢のスタウトポーク
淡路島カレーで一番のウリポイントは、トロトロになるまで独自に炊いたスタウトポークです。これを2枚のせた「淡路島スタウトポークカレー」が、看板商品です。
スタウトって何か分かりますか!?英語だと「Stout」って書きます。お酒好きの方ならピンとくるでしょう。そう、黒ビールです。ピーターズでは、アイルランドの代表酒Guinnessこと「ギネスビール」を使用していました!カレー屋なのにビールメニューが豊富だったのは、料理でも使っていたからなんです。
病みつきフライドオニオン
淡路島カレー好きの方の病みつき度ナンバーワンに選ばれるのが、フライドオニオンです。フライドオニオンと言えば、輪っかのまま揚げる事が多いですが、淡路島カレーでは線状にスライスしたオニオンにしています。
人気ポイントである事は非常に嬉しいのですが、このフライドオニオンを揚げると油が悪くなり易く、料理面では頭痛の種でもありました。そして、美味しいからと言ってたくさん食べるのも禁物です。カレーと一緒なら美味しくても、単品で食べると油っこく感じてしまいます。
意外と絶賛されるピクルス
淡路島カレーでは、福神漬けの代わりにキャベツのピクルスを用意しています。これが意外と好評で、お褒めのお言葉をよく頂きました。漬けた当日はピクルスらしく酸っぱいのですが、翌日か翌々日くらいが一番の食べ時で、甘味を感じるような優しい味わいになっています。
このピクルスには役目があり、口の中が辛くなった後にピクルスを食べる事によって味がリセットされ、再び甘味を感じることができる様になる役割があります。
淡路島カレーを食べたくなったあなたへ!
淡路島カレーって聞いたことがない方が多数だと思いますが、実は全国展開しているカレーブランドです。
「淡路島カレー」と名乗る店舗はほとんどないですが、提供店舗数では全国に150店舗以上展開していた時期もあり、その当時、カレー業界ではCoCo壱番屋に次ぐ店舗数でした。
コロナ禍でだいぶ店舗数が減少してしまった様ですが、皆さんの街にも淡路島カレー屋さんがあるかもしれません。ぜひ探してみてください!(※一部のお店では、カレーの提供時間が決まっているケースもありますので、ご注意ください。)
手作りが多い分、チェーン店にはないお店それぞれの味わいがあります。お店ごとの一工夫が小さな味の変化にも繋がります。ぜひ色々な淡路島カレー店巡りをしてみて下さい!