kubernetes logo

Kubernetesって知っていますか?

皆さん、Kubernetes(キューバネーツ)って知っていますか?名前が長いので、しばしばk8sなんて略されることがあります。そう、kから始まって、間に8文字あって、sで終わるやつ。なんだこりゃ!?

私が初めて出会ったのは4年前。コロナが深刻化して外出自粛が叫ばれはじめた中、米ハーバード大学と米MIT大が共同で開設した「edx.edu」というオンラインコースを受講したのがきっかけです。英語ですが、ハーバードやMITの授業を無料で受講できるコースも多数あり、オススメです。また無料コースでも、お金を払えば受講完了の証明書を発行してもらえます。90年代のパソコンが一般家庭に普及し始めた頃に、当時流行のComputer Scienceというコースは面白くないという言葉をよく聞きましたが、今回も漏れなく当てはまり、概要や基礎理念のみをしっかりと叩き込まれるアメリカらしいコース内容でした。

Star Trekに登場するBorgキューブ
Star Trekに登場するBorgキューブ

さて、Kubernetesについて話を戻しましょう。Kubernetesは、当初Googleで開発されたシステムです。そう、Googleと言えば、サーバーは非常に高価だったので、安いパソコンを何百台も繋げて、サーバーとして使っていたという話をよく聞きました。後から知ったのですが、この技術はBorgシステムと呼ばれてるそうです。ボーグ!?はっと気づいた方は、トレッキーですね!ボーグと言えば、集合体です。多数のドローン(機械を移植した人間)を結び付け、集合体として活動する機械人間。脳に直結された通信装置で常に情報を共有し、宇宙制服を目指す、映画およびドラマの新スタートレックに登場する種族です。集合体の方針に従い活動し、死亡したら切り離される使い捨ての考え方は、Kubernetesでもしっかりと継承されています。KubernetesはBorgシステムとは別物ですが、Borgに携わった人々がKubernetesも開発したという事で、多大な影響があったと言われています。

そんなKubernetesをここ4年ほど使っています。使っての感想、それは、システムは本当に素晴らしい!だけど、公式文書はズタズタ。。。そんな状態なので、まとめサイトも含め、Web上に掲載された情報も間違いだらけ。必然的に、使用にあたってのハードルが上がってしまいます。2か月ごとという超短期間で機能改善が活発に行われているプロジェクトです。2か月前に正しいやり方だった事が、非推奨になり、その後間違ったやり方になるというのも日常茶飯事。仕方がない事なのですが。Webで情報収集する際は、まず最新の公式文書を確認し、他で確認する際は、それが最新で正しいかどうか、裏付けが必要です。Googleが積極的に支援していた影響もあり、4年前は導入手順にGoogleのサーバーが記載されていましたが、現在はGoogleサーバー上からは削除され、4年前の導入手順ではインストールすらできない状況にもなっています。そんなKubernetesの話題を掲載していきたいと思います。